高速トランスファーシステムとは、プレス金型のうち単能型が順番に配置されたトランスファー金型において、プレス機の1サイクルが終わるごとに、各工程の加工品をグリップし(掴み、吸着)、次工程に高速で自動搬送する機構を指す。 その搬送機構はプレス機本体と同期しており、フィードバーの「開閉」、「送り」、「戻り」及び「上下」の三次元動作により、グリップされた加工品を次工程に移送する。
その駆動方式の違いにより、サーボモーター駆動の「高速サーボトランスファーシステム(ダブルバー方式のKTE Ⅱシリーズ、シングルバー方式のKTESシリーズ及びシングルバー方式でリニアサーボモータ駆動を用い更なるスピードアップを実現した KTES-HSシリーズ)」とメカ式駆動の「高速メカニカルトランスファーシステム(KTMシリーズ)及びトランスファーユニットをサーボモーターで駆動する高速メカニカルサーボトランスファーシステム(KTMEシリーズ)」をラインアップ。
尚、高速サーボトランスファーシステムと高速メカニカルサーボトランスファーシステムは汎用プレス機への後付けで使用し、高速メカニカルトランスファーシステムは専用プレス機と共に使用する方式である。